プールサイドにおける時間の考察

約束の時間はとうに過ぎているにも関わらず、彼がやってくる気配はまだない。
すでに1時間、あるいは2時間ほどが過ぎただろうか。経過した時間について正確なことはわからない。
彼を待つあいだ、プールサイドは容赦なく真夏の太陽に照らされて続けていた。比類なき勢いで流れ出す汗のことは気に留めず、私は時間に関する考察を試みた。

時間は、ハンモックの眠りに似ている。
ハンモックに心地良く揺られながらまどろみ、深い眠りに落ちる。暗く長いトンネルを歩き、その闇を通り抜ける直前のような光が瞼から優しく侵入してきて、眠りから目が覚める。しかし、眠りに落ちていたのはわずか5分ほど。
ハンモックの眠りの中で、一瞬と永遠は風に吹かれて揺れているのだ。

強い風がプールサイド脇の木の葉を揺らし、その音で私は時間の考察を終えた。
彼は果たしてやってくるのだろうか?

流れる汗はTシャツを鮮やかなマスタード色に染めていた。私はサザンロイヤルアルバトロスという鳥の名前を思い出した。そうだ、大きな窓のあるレストランへ行ってプッタネスカを食べることにしよう。

40秒ほどの考察と検討を終えて、私はプールサイドを後にした。
約束を、一瞬と永遠の中に置いたまま。