like a cup of coffee

例えばそれは喫茶店でコーヒー2杯を飲む程度の時間であり、あるいはメール3行くらいのサラっとしたやりとりだけということがある。場合によっては、夜中までじっくり話をすることもあったりする。 あまり会話もせずになんとなく知らない道を一緒に駅まで散歩して終わり、なんていうケースも。

誰かとの関係性、コミュニケーションのあり方は、そんな風にばらばらである。形式や費やされる時間、交わされる言葉の種類やニュアンスはどれも異なる。異なってはいるけれど、それで充分、それでオーケーな間柄。
距離感、とでも言おうか。

でも、いつもはコーヒー2杯程度なのにある時それが3杯になって、アレ?と思っていると「ちょっと今から飲みに行かない?」なんて流れで場面は変わり、これまでその人から聞いたことのない打ち明け話なんかを酒場で急遽聞いてしまったりする。なんだか、いつもより近い。

そんな時、忘れがちだけど関係性やコミュニケーションに常に一定の距離なんてないよなあ、と思う。その誰かとのあいだでしか感じることのできない、移ろいゆく距離感。

距離感の加減がすごく心地よい、という印象の人がたまにいる。割と普段はおとなしい(もしくは素っ気ない)のに、時々やたらと人懐っこさ全開!で話しかけてきてそれが程よくフェードアウトするような人。馴れ馴れしいんだけど、くどくないから許せちゃうような感じ、とか。 近すぎず遠すぎず、良い塩梅の距離感で接してくるよなー、なんかずるいよなーと思うし、そんな人にはグッと惹かれる。

そう、だからこの文章も、長くも短くもなく、コーヒー1杯ほどの距離感であることを願いつつ、このへんで。